最高裁判例の勉強部屋:毎日数個の最高裁判例を読む

上告理由を発見するためには常日頃から最高裁判例を読む習慣が有効:弁護士中山知行/富士市/TEL0545-50-9701

2023-08-07から1日間の記事一覧

金銭債務の担保として既発生債権及び将来債権を一括して譲渡するいわゆる集合債権譲渡担保契約における債権譲渡の第三者に対する対抗要件

平成13年11月22日最高裁判所第一小法廷判決 裁判要旨 甲が乙に対する金銭債務の担保として,甲の丙に対する既に生じ,又は将来生ずべき債権を一括して乙に譲渡することとし,乙が丙に対して担保権実行として取立ての通知をするまでは甲に譲渡債権の取立てを…

事前求償権を被保全債権とする仮差押えと事後求償権の消滅時効の中断

平成27年2月17日最高裁判所第三小法廷判決 裁判要旨 事前求償権を被保全債権とする仮差押えは,事後求償権の消滅時効をも中断する効力を有する。 https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/862/084862_hanrei.pdf 1 原審の適法に確定した事実関係の概…