2023-07-04から1日間の記事一覧
平成25年7月12日最高裁判所第二小法廷判決 裁判要旨 壁面に吹き付けられた石綿が露出している建物で昭和45年から平成14年まで勤務していた間にその石綿の粉じんにばく露したことにより悪性胸膜中皮腫に罹患した者の相続人が,同建物の所有者に対し,民法…
平成20年6月24日最高裁判所第三小法廷判決 裁判要旨 Yが自己を介して米国債を購入すれば高額の配当金を得ることができると架空の事実を申し向けてXから金員を騙取した場合において,Yが,詐欺の発覚を防ぎ,更なる詐欺を実行するための手段として,あたか…
昭和60年5月17日最高裁判所第二小法廷判決 裁判要旨 検察官が論告において第三者の名誉又は信用を害する陳述をしても、論告の目的、範囲を著しく逸脱し、又は陳述の方法が甚しく不当であるなど訴訟上の権利の濫用に当たる特段の事情のない限り、右陳述は正当…
平成5年2月18日最高裁判所第一小法廷判決 裁判要旨 市がマンションを建築しようとする事業主に対して指導要綱に基づき教育施設負担金の寄付を求めた場合において、右指導要綱が、これに従わない事業主には水道の給水を拒否するなどの制裁措置を背景として義…
昭和58年2月22日最高裁判所第三小法廷判決 裁判要旨 退任取締役に贈呈する退職慰労金の額等の決定を取締役会に一任する株主総会の決議及び右の決定を更に取締役会長等に一任する取締役会の決議は、右の慰労金の算定に関し内規及びその運用についての慣例があ…
平成15年2月14日最高裁判所第二小法廷判決 裁判要旨 1 被疑者の逮捕手続には,逮捕状の呈示がなく,逮捕状の緊急執行もされていない違法があり,これを糊塗するため,警察官が逮捕状に虚偽事項を記入し,公判廷において事実と反する証言をするなどの経緯全…
令和2年8月26日最高裁判所大法廷決定 裁判要旨 裁判官がインターネットを利用して投稿による情報発信等を行うことができる情報ネットワーク上で投稿をした行為は,次の⑴~⑶など判示の事情の下においては,裁判所法49条にいう「品位を辱める行状」に当たる…
平成7年7月6日最高裁判所第一小法廷判決 裁判要旨 自衛官が、沖縄返還協定紛砕等を掲げて開催された政治的集会において、その制服や官職を利用してそれによる宣伝効果をねらい、不特定多数の者に対して要求書及び声明文を読み上げて、一方的かつ過激な表現を…
平成9年9月9日最高裁判所第三小法廷判決 裁判要旨 一 特定の株主に対する株主総会の招集通知の欠如は、すべての株主に対する関係において取締役の職務上の義務違反に当たる。二 定款上株式の譲渡には取締役会の承認を要することとされている会社において、既…